外壁塗装は足場なしで施工可能?リスクや部分足場および費用相場を解説

足場の上で外壁塗装をしている作業員

引用元:Photo AC

外壁塗装を検討する際、「足場を組まずに工事できないのか」「足場代を少しでも抑えたい」と考える方は少なくありません。しかし、足場の有無は単なる費用の問題ではなく、安全性や施工品質、さらには法令遵守にも深く関わります。

本記事では、外壁塗装を足場なしで行う場合に想定されるリスクをはじめ、部分足場という選択肢の考え方や費用相場について、初めての方にも分かりやすく解説します。

目次

外壁塗装で足場を設置する理由とは?

足場が設置された戸建て住宅
引用元:Photo AC

外壁塗装における足場の設置は、安全確保と施工品質の維持に直結する重要な工程です。足場を省略すると、転落事故や仕上がり不良、さらには近隣トラブルのリスクが高まります。そのため、外壁塗装では足場の設置が原則とされています。

職人の安全を確保するため

足場の上で作業をしている男性
引用元:Photo AC

外壁塗装は高所作業が伴うため、職人の安全確保が最優先事項となります。特に2階以上の高さでの作業では、足元が不安定な状態だと転落事故の危険性が高まります。安定した足場があることで、両手を使った作業が可能となり、無理な姿勢を取らずに済みます。その結果、ヒヤリハットの発生を抑え、重大な事故を未然に防ぐことにつながります。

また、安全な作業環境は職人の集中力を高め、精神的な負担の軽減にも寄与します。足場の設置は、現場全体の安全性を高める重要な要素です。

正確で丁寧な作業を行うため

足場があることで、塗装面との距離を一定に保ちやすくなり、ムラの少ない均一な仕上がりが実現しやすくなります。外壁塗装は、下地処理・下塗り・中塗り・上塗りと複数の工程を重ねるため、安定した作業環境が欠かせません。

足場がない状態では、手を伸ばして作業する場面が増え、塗膜の厚みが不均一になりやすく、耐久性の低下を招く恐れがあります。さらに、細部の確認や補修が行き届かず、塗り残しや施工不良を見逃すリスクも高まります。長期間美観と性能を保つ外壁に仕上げるためには、足場による安定した作業環境が不可欠です。

洗浄水や塗料の飛散防止

足場とシートに囲まれたアパート
引用元:Photo AC

足場には飛散防止シートを設置することで、高圧洗浄時の水や塗料の飛散を抑える役割があります。外壁塗装前の高圧洗浄では大量の水を使用するため、足場やシートがないと近隣住宅や車両、植栽などへの被害リスクが高まります。

飛散対策は近隣トラブルを防ぐだけでなく、施主自身が責任を問われるリスクを回避する意味でも重要です。特に住宅が密集している地域では、わずかな飛散でもクレームにつながる可能性があるため、事前の配慮が欠かせません。足場と飛散防止シートは、円滑な工事進行を支える基本的な対策といえます。

作業効率の向上

足場を設置することで作業動線が整理され、工程ごとの移動がスムーズになります。その結果、作業効率が向上し、工期の短縮や施工品質の安定につながります。

一方、足場がない場合は、脚立の移動や設置を繰り返す必要があり、時間と労力がかかるうえ、効率的とはいえません。作業時間が長引くことで職人の疲労が蓄積し、仕上がりに影響を及ぼす可能性もあります。足場は安全確保だけでなく、安定した品質を維持するためにも重要な役割を果たしています。

【あわせて読みたい】

外壁リフォーム費用を抑える3つのヒントと注意点

外壁塗装の足場は主に2種類

足場が組まれた戸建て住宅
引用元:Photo AC

外壁塗装で使用される足場は、大きく分けて「全面足場」と「部分足場」の2種類があります。それぞれ安全性や費用、適した工事内容が異なるため、工事規模や目的に応じた選択が重要です。

全面足場

足場が組まれた戸建て住宅
引用元:Photo AC

全面足場とは、建物の外周に沿って全体を囲むように設置する足場です。外壁全面に足場を設けたうえで作業を行うため、安全性と作業性に優れており、現在の外壁塗装工事では最も一般的に採用されています。

高所作業を安定した環境で行えることから、外壁全体の塗装や屋根塗装を含む工事では、原則として全面足場が選ばれます。

全面足場のメリット

Meritの文字列とボールペン
引用元:Photo AC

安全性が高い
全面足場には、二段手すりや幅木(つま先板)などの転落防止措置が施されているケースが多く、職人の安全確保に優れています。建設現場で多い転落事故を防ぐため、枠組足場では手すり先行工法が推奨されており、安全面への配慮が徹底されています。

作業効率が良い
足場上を自由に移動できるため、脚立の移動や体勢の調整が不要になり、作業効率が向上します。安定した足元で作業できることで、塗りムラの防止や施工品質の安定にもつながります。

飛散防止・近隣対策がしやすい
全面足場は飛散防止ネットの設置がしやすく、高圧洗浄水や塗料の飛散対策、防音対策を十分に行えます。近隣住宅への配慮が求められる外壁塗装では、大きなメリットです。

全面足場のデメリット

費用が高くなりやすい
建物全体に足場を組むため、足場材のレンタル費用や設置・解体費用がかかり、部分足場と比べるとコストは高くなります。

設置・解体に時間がかかる
工事前後に足場の設置と解体が必要となるため、その分工期が長くなる点もデメリットです。

部分足場

部分足場が組まれた戸建て住宅
引用元:株式会社ニチリン

部分足場とは、外壁の一面のみの塗装や補修など、作業が必要な箇所に限定して設置する足場です。全面足場に比べて設置範囲が狭いため、足場材の使用量や設置・解体の手間を抑えやすい点が特徴です。

雨漏りに関係する一面の補修、ひび割れが集中している箇所の部分塗装、破風・鼻隠しといった付帯部のみの施工などで検討されます。また、敷地が狭く全面足場の設置が難しい場合の選択肢となることもありますが、安全性を十分に確保できるかどうかの判断が前提となります。

費用と手間を抑えやすいが限定的な工事向き

部分足場は費用を抑えやすい一方で、外壁全体を塗装する工事には基本的に向いていません。外壁塗装では、高圧洗浄・下地処理・塗り重ねを均一に行う必要があり、足場がない範囲があると施工品質が安定しにくくなるためです。

また、一部のみ塗装すると、既存部分との色味や艶の違いが出やすく、外観の統一感が損なわれることもあります。建物全体で劣化が進んでいる場合は、部分対応を繰り返すよりも、全面施工のほうが結果的に合理的となるケースも少なくありません。

追加費用が発生しやすいため事前確認が重要

部分足場で注意したいのは、想定外の劣化が見つかった場合に追加費用が発生しやすい点です。当初の施工範囲外に補修が必要になった場合、足場の増設や再設置が必要になることがあります。

さらに、飛散防止シートの範囲、近隣配慮のための養生、資材搬入経路の確保なども条件によって費用が変動します。
見積もり時には、

  • 部分足場の対象範囲
  • 追加費用が発生する条件
  • 足場増設時の単価や算出方法

を事前に確認し、書面で明示してもらうことがトラブル防止につながります。

足場なしで外壁塗装を行うとどうなる?2つのリスクを解説

RISKと書かれたブロック
引用元:Photo AC

足場を省いて外壁塗装を行うと、費用を抑えられるように見える一方で、法令違反や重大事故につながるリスクを抱えることになります。安全性と施工品質を確保するためにも、足場なし施工に潜むリスクを正しく理解しておくことが重要です。

法的リスク|法令違反や工事中断につながる可能性

2冊の六法全書
引用元:Photo AC

外壁塗装における足場の設置は、単なる推奨事項ではなく、法律に基づく安全対策として位置づけられています。労働安全衛生法および関連する施行令・労働安全衛生規則では、足場の構造や強度、手すりの設置、転落防止措置などが細かく定められており、基準を満たさない状態での高所作業は法令違反となるおそれがあります。

塗装工事は2階以上での作業が前提となるケースが多く、足場の有無は安全配慮の基本条件といえます。これらの規定は職人を守るだけでなく、工事現場全体の安全を確保するための最低限のルールです。施主が直接作業を行わない場合でも、法令を遵守した工事が行われているかを確認する姿勢が求められます。

足場設置を省いた工事が発覚した場合、業者は是正勧告や工事の一時停止命令を受ける可能性があります。違反内容によっては、50万円以下の罰金や業務停止命令が科されることもあり、事故が起きれば業務上過失致死傷などの刑事責任に発展する恐れも否定できません。

工事が中断されると、施主側も工期の遅延や追加費用、業者の再手配といった負担を抱えることになります。また、違法施工と判断された場合、施工後に不具合が生じても十分な保証を受けられないケースがある点にも注意が必要です。一時的なコスト削減を優先した結果、かえって大きなリスクを負う可能性があることは理解しておきたいところです。

事故リスク|転落事故や労災発生による影響

集合住宅街尾へ気を塗装している作業員
引用元:Photo AC

足場を組まずに外壁や屋根の塗装を行うと、転落・滑落事故のリスクが著しく高まります。特に屋根塗装や高圧洗浄時は、勾配に加えて水で表面が滑りやすくなり、バランスを崩しやすい状況が生まれます。

脚立や簡易的な梯子で代用するケースも見受けられますが、塗料や道具を持った状態では体勢が不安定になり、踏み外しの危険性は避けられません。実際に、塗装工事や足場に関連する墜落・転落事故の労災事例は公的なデータでも確認されており、「少しの油断」が重大事故につながる現場は少なくありません。

万が一、労災事故が発生した場合は、被災者の救護と医療対応が最優先となり、工事は即座に中断されます。その後、警察や労働基準監督署への報告・調査が行われ、調査が完了するまで現場保存を求められることもあります。この間、塗装工事は進められず、施主側は工期の組み直しや追加調整が必要となるでしょう。

さらに、安全対策が不十分と判断された場合、業者は行政指導や営業停止処分の対象となる可能性もあります。そうなれば工事の再開は困難となり、別業者への引き継ぎや契約の見直しが必要になるなど、想定外の時間と費用が発生するケースもあります。

また、「足場なしで施工してほしい」という施主側の要望を受け、双方合意で工事を進めた場合、事故後に一方的に責任を問うことが難しくなるリスクも指摘されています。価格だけで判断するのではなく、法令と安全を前提に提案できる業者を選ぶことが、結果的に最も確実なリスク回避策といえます。

【あわせて読みたい】

近隣トラブルを回避するリフォーム計画:事前連絡と工事マナーのポイント

足場設置の費用相場と足場代を抑える方法

足場の上の置かれたペンキ缶
引用元:Photo AC

足場代は外壁塗装費用の中でも占める割合が大きく、見積もりを比較する際に差が出やすい項目です。ただし、金額だけで判断すると、安全対策や必要な工程が十分に含まれていない可能性もあります。相場や内訳を理解したうえで検討することで、品質を保ちながら適正な価格で工事を進めやすくなります。

1㎡あたり700〜1,000円が目安

足場設置費用は、一般的に1㎡あたり700〜1,000円程度が相場とされています。ただし、この金額はあくまで平均的な目安であり、建物の条件や立地によって前後します。

例えば、外壁に凹凸が多い建物では足場の組み方が複雑になり、使用する資材や作業時間が増える傾向があります。また、敷地が狭い住宅や前面道路が狭い立地では、資材の搬入や設置作業に手間がかかり、結果として費用が高くなるケースも少なくありません。

そのため、単価だけを見るのではなく、足場面積の算出方法や建物条件が適切に反映されているかを確認することが重要です。

費用の内訳も確認しておく

足場を運搬しているトラック
引用元:Photo AC

足場費用は、単に「足場を組む作業」だけで構成されているわけではありません。一般的には、足場材の運搬、設置、解体に加え、飛散防止シートの設置作業なども含まれます。

見積書に「足場一式」とだけ記載されている場合、どこまでが足場関連費用に含まれているのか分かりにくく、他社との比較が困難です。一方で、項目ごとに内訳が記載されていれば、費用の妥当性を判断しやすくなります。

また、強風時のシート管理や足場の安全点検が費用に含まれているかも事前に確認しておくと、工事中のトラブル防止につながります。

複数作業を同時に依頼することで足場費用を抑えやすくなる

屋根塗装をしている男性
引用元:Photo AC

足場代を抑える方法として有効なのが、外壁塗装と他の工事を同時に依頼することです。屋根塗装や付帯部の塗装、雨樋の補修などをまとめて行えば、足場を一度設置するだけで済みます。

工事を分けて実施すると、その都度足場の設置と解体が必要になり、結果として足場代が重複しやすくなります。将来的に予定している補修や塗装がある場合は、まとめて相談したほうが合理的といえます。

交渉の際は、単純な値引きを求めるよりも、同時施工による総額調整を相談することで、施工品質を落とさずにコストを抑えやすくなります。

安心して外壁塗装を依頼できる業者の選び方

外壁をチェックしている作業員
引用元:Photo AC

外壁塗装は工事費用が高額になりやすく、仕上がりや耐久性が施工品質に大きく左右される工事です。失敗を避けるためには、相見積もりで価格を比較するだけでなく、工事内容や対応体制まで含めて総合的に判断することが重要になります。こちらでは、安心して任せられる業者を見極めるためのポイントを紹介します。

複数の業者のサービス内容を比較する

3枚の見積書
引用元:Photo AC

外壁塗装は業者ごとに提案内容や考え方が異なるため、複数社のサービスを比較することが大切です。塗料の種類や耐用年数の説明、下地処理の範囲、保証の有無などは、同じ外壁塗装でも差が出やすい項目です。

説明が分かりやすく、施工の流れや作業内容を具体的に示してくれる業者は、信頼性が高い傾向があります。比較することで相場観も身につくため、極端に安い見積もりや内容に不安のある提案にも気づきやすくなります。

見積もりは価格だけでなく内訳にも注目する

見積もりは総額の安さだけで判断せず、内訳までしっかり確認することが欠かせません。外壁塗装には、高圧洗浄、下地補修、下塗り・中塗り・上塗り、養生、足場設置など多くの工程があり、どれかが省かれると耐久性や仕上がりに影響します。

「一式」表記が多い場合は、どの作業が含まれているのかを質問し、数量や単価が妥当かを確認すると安心です。塗装面積や使用塗料の種類・缶数など、根拠が明確に示されている見積もりは、他社との比較もしやすくなります。

資格保有状況と作業実績をチェックする

外壁塗装をしている作業員
引用元:Photo AC

資格や施工実績は、業者の技術力や管理体制を見極める重要な判断材料です。塗装技能士などの資格を持つ職人が在籍しているか、安全管理や施工管理が行える体制が整っているかを確認すると安心感が高まります。

また、過去の施工事例を具体的に提示できる業者は、経験に基づいた提案が期待できます。外壁材の種類や劣化状況が自宅と近い事例があれば、仕上がりのイメージもしやすくなります。

契約書はサイン前に内容を必ず確認する

契約書は、後々のトラブルを防ぐために最も重要な書類です。工期、支払い条件、保証内容、追加費用が発生する条件、使用する塗料の仕様などが明確に記載されているかを必ず確認しましょう。

口頭での説明だけに頼ると、認識の違いが生じやすくなります。分からない表現や不明点があれば、その場で質問し、十分に納得したうえでサインすることが大切です。内容を理解した状態で契約することで、安心して外壁塗装を任せられます。

【あわせて読みたい】

失敗しないペンキ業者の探し方:見積もりと実績のチェックポイント

東大阪の外壁塗装でおすすめの会社

東大阪で外壁塗装を依頼する場合は、価格だけで判断するのではなく、「施工品質を安定して保てる体制」が整っているかを重視することが重要です。足場の設置方法や下地処理、塗り重ね工程を丁寧に行えるかどうかによって、見た目の美しさだけでなく、塗装の耐久性にも大きな差が生まれます。

ガイソー東大阪店(株式会社ナサホーム)

ガイソー東大阪店のロゴ 紺色の角ばった G 形アイコンに赤い屋根マークが重なり、右側に「住まいの外装リフォーム ガイソー 東大阪店」という文字を配置
引用元:ガイソー東大阪店公式

ガイソー東大阪店(株式会社ナサホーム)は、外壁塗装・屋根リフォームを中心に、現地診断から施工まで一貫して対応できる体制が強みです。外壁塗装では、塗装前の下地処理が仕上がりを左右しますが、同店ではバイオ高圧洗浄を採用し、カビや藻、汚れをしっかり除去したうえで塗装工程に進める点が特徴です。

また、3回塗りを基本とした手塗り施工により、塗膜の厚みを確保しやすく、ムラや塗り残しを抑えた仕上がりが期待できます。施工中の工程管理や近隣への配慮が行き届いていれば、工事期間中の不安も軽減しやすく、はじめて外壁塗装を検討する方でも相談しやすいでしょう。外壁だけでなく、付帯部や屋根も含めて総合的に点検・提案してほしい方に向いています。

屋号ガイソー東大阪店
会社名株式会社ナサホーム
所在地〒577-0806 大阪府東大阪市上小阪1-1-4 エムズアルテ上小阪1F
電話番号0120-732-440
URLhttps://www.gaiso-higashiosaka.co/
目次