外壁塗装のシーリングとは?打ち替えと打ち増しの違い・耐用年数・費用などを解説

シーリングが劣化した外壁

引用元:Photo AC

外壁や屋根のメンテナンスで欠かせないシーリング工事ですが、「打ち替え」と「打ち増し」のどちらを選ぶべきか迷う方は少なくありません。工法の選択を誤ると、防水性や耐久性に差が出てしまうこともあります。

本記事では、打ち替えと打ち増しの違いを耐用年数や費用の観点から整理し、建物の状態に応じた判断基準を分かりやすく解説します。

目次

外壁塗装のシーリングとは?重要性を知っておこう

外壁のシーリングを除去している様子
引用元:Photo AC

シーリングは、外壁材の継ぎ目や窓まわりなどに施工され、建物内部への雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。劣化した状態のまま放置すると、外壁材だけでなく建物の構造部にまで影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

こちらでは、外壁塗装におけるシーリングの基本と、その重要性について分かりやすく解説します。

建物のシーリングを新しく打ち直す作業

外壁のシーリングを除去している様子
引用元:Photo AC

シーリング工事とは、建物の外壁の継ぎ目(目地)や窓・サッシまわりなどに充填されているゴム状のシーリング材(コーキング材)を補修、または打ち替える工事を指します。
シーリング材は、防水性や気密性を確保し、雨水や外気の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。

しかし、紫外線や雨風、気温の変化、建物の揺れなどの影響を長年受け続けることで、徐々に硬化し、弾力性が失われていきます。
その結果、ひび割れや破断、剥がれ、肉やせといった劣化症状が現れ、隙間から雨水が侵入しやすくなります。

このような劣化を放置すると、雨漏りや内部構造の腐食につながる恐れがあります。そのため、定期的な点検と適切なシーリング工事を行うことが、建物の耐久性を長く保つうえで非常に重要です。

住まいを維持するシーリング材の役割

シーリングが劣化した外壁
引用元:Photo AC

シーリング材の主な役割は、防水・防湿機能によって、外壁材やサッシまわりの隙間から雨水や湿気が侵入するのを防ぐことです。
これにより、躯体の腐食や木部の劣化、カビの発生といった深刻な被害を抑えることができます。

また、シーリング材は気密性の確保にも大きく関わっています。外気やホコリの侵入を防ぐことで室内環境を安定させ、冷暖房効率の向上による省エネ効果も期待できます。

さらに、シーリングにはクッションとしての役割もあります。外壁材の伸縮や地震・強風による揺れを吸収し、ひび割れや剥がれの発生を抑えます。
その結果、外壁や建物全体の劣化を防ぎ、雨漏りのリスクを低減しながら、住まいの健全性と寿命を維持する役割を果たします。

シーリング打設箇所は多岐にわたる

シーリングは建物のさまざまな部位に使用されており、その打設箇所は多岐にわたります。
屋外では、窓や玄関などの開口部をはじめ、サイディングやALCといったボード系外壁の目地、破風板や軒天井の継ぎ目・取り合い部、屋根板金の接合部、配管の引き込み部などに使用されています。

これらの箇所は雨水が侵入しやすいため、シーリングによって防水性と気密性を確保することが重要です。また、外壁や屋根材に発生したクラック(ひび割れ)の補修にもシーリング材が用いられます。

さらに、シーリングは屋外だけでなく、浴室やキッチン、洗面所などの屋内の水まわりにも使用されており、隙間からの水漏れや湿気の侵入を防いでいます。
このようにシーリングは、住まいの内外を問わず幅広い箇所で使われ、建物の耐久性と快適な住環境を支える重要な役割を担っています。

あわせて読みたい関連記事

家の壁メンテナンススケジュール:10年後も美しい外観を保つコツ

シーリングにおける打ち替えと打ち増しの違い

外壁のシーリングを重点する作業
引用元:Photo AC

外壁のメンテナンスで欠かせないシーリング工事には、「打ち替え」と「打ち増し」という2つの工法があります。
どちらも劣化したシーリングの機能を回復させるための工事ですが、施工方法や耐久性、適している状況には大きな違いがあります。
それぞれの特徴を正しく理解し、建物の状態に合った工法を選ぶことが重要です。

打ち替えは古いシーリングを撤去し新しく充填

外壁のシーリングを除去している様子
引用元:Photo AC

シーリングの打ち替えとは、既存の劣化したシーリング材をすべて撤去し、新しいシーリング材に入れ替える工法です。
紫外線や雨風の影響を長年受けたシーリング材は、ひび割れや剥がれ、硬化などの劣化が進行し、防水性や弾力性が大きく低下します。このような状態では、表面だけを補修しても十分な効果は期待できません。

打ち替え工法では、まずカッターやスクレーパーを使用して古いシーリング材を丁寧に撤去し、目地内部を清掃します。その後、下地の状態を整えたうえで新しいシーリング材を均一に充填し、しっかりと密着させます。
これにより、本来の防水性や緩衝機能を回復させることができ、耐久性の高い仕上がりが期待できます。

打ち増しは古いシーリングを残して上から追加

外壁のシーリングを重点している様子
引用元:Photo AC

シーリングの打ち増しとは、既存のシーリング材を撤去せず、その上から新しいシーリング材を充填する工法です。
表面に軽度のひび割れや痩せが見られるものの、内部や下地に大きな問題がない場合に採用されることが多く、既存材をすべて撤去しない分、施工の手間や費用を抑えやすい点が特徴です。

施工時には、既存シーリング表面の汚れや劣化部分を除去し、新しいシーリング材がしっかり密着するよう下地処理を行います。
この下準備が不十分な場合、密着不良を起こして早期に剥がれる恐れがあるため、慎重な施工が求められます。

原則は打ち替えだが打ち増しが適している場合もある

シーリング工事の目的は、劣化したシーリングを補修し、建物の防水性と気密性を確保することです。
そのため、十分な厚みと充填深さを確保できる打ち替え工法が、基本的には推奨されるケースが多くなります。打ち替えであれば、シーリング材本来の性能を最大限に発揮しやすいためです。

ただし、すべての部位で打ち替えが最適とは限りません。
窓や玄関などの開口部、入隅(いりずみ)部分では、無理に既存シーリングを撤去すると、内部の防水紙や下地を傷つけてしまう恐れがあります。

このような箇所では、安全性を優先し、打ち増し工法を選択したほうが適切な場合もあります。
建物の状態や施工箇所の構造を見極めたうえで、工法を使い分けることが、住まいの寿命を延ばすシーリング工事につながります。

打ち替えと増し打ちのどっちがベスト?それぞれの利点と欠点

MERITとDEMERITと書かれたメモ
引用元:Photo AC

シーリング工事には「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があり、どちらが最適かは建物の状態や施工箇所によって異なります。
高い耐久性を重視するのか、費用や工期を優先するのかによって選択が変わるため、それぞれの特徴を理解して判断することが重要です。

打ち替えのメリット・デメリット

打ち替え工法は、劣化したシーリングをすべて撤去して新しく施工する方法で、防水性や耐久性の回復に優れています。一方で、施工の手間や費用がかかる点には注意が必要です。ここでは、打ち替え工法を選ぶ際に知っておきたいメリットとデメリットを整理します。

打ち替えのメリット

塗装後の外壁
引用元:Photo AC

打ち替え工法の最大の魅力は、新築時に近い性能までシーリングを回復できる点です。十分な厚みと密着性を確保しやすく、防水性・耐久性を重視したい場合に適した工法といえます。

新築時と同等のシーリング厚を確保できる
打ち替え工法の大きなメリットは、新築時と同等レベルのシーリング厚を確保できる点です。
一般的に理想とされる約10mm前後の厚みを確保することで、外壁目地の動きに柔軟に追随し、ひび割れや隙間の発生を抑えやすくなります。

その結果、雨水の侵入を効果的に防ぎ、雨漏りのリスクを大幅に軽減できます。
劣化したシーリング材を撤去したうえで新たに充填するため、防水性・気密性が確実に回復し、建物全体をしっかり保護できる工法といえます。

高い耐久性が期待できる
打ち替え工法は耐久性の高さも大きなメリットです。
既存の劣化したシーリング材を完全に撤去して施工するため、仕上がりの性能が安定し、長期間にわたって建物を保護できます。

適切な材料と施工が行われた場合、耐用年数はおおよそ10〜15年が目安とされており、頻繁な補修の手間を減らせます。長期的なメンテナンスコストを抑えたい場合に有効な工法です。

気密性・防水性が高く雨漏りリスクを抑えやすい
劣化部分を根本から補修できるため、施工後の気密性・防水性が高く、雨漏りのリスクを抑えやすい点も特徴です。
特に外壁目地や窓まわりなど、雨水が侵入しやすい箇所では、長期間にわたる安心感が期待できます。

打ち替えのデメリット

打ち替え工法は、既存シーリング材の撤去、目地内部の清掃、下地処理といった工程が必要になるため、増し打ちと比べて費用が高くなる傾向があります。

ただし、極端に高額になるケースは少なく、耐久性や防水性能を長期間維持できる点を考慮すると、費用対効果は高いといえます。
短期的な費用だけでなく、将来的な補修回数を含めて判断することが大切です。

打ち替えを選んだ方が良いケース

  • シーリングのひび割れや硬化、剥がれが進行している場合
  • 前回の施工から10年以上経過している場合
  • 雨漏りや下地への影響が懸念される場合
  • 外壁塗装と同時にメンテナンスを行う場合
  • 長期的な耐久性と安心感を重視したい場合

打ち増しのメリット・デメリット

打ち増し工法は、既存のシーリング材を活かしながら補修できるため、工期や費用を抑えやすい方法です。ただし、劣化状況によっては十分な効果が得られない場合もあります。打ち替えとの違いを理解したうえで、メリットとデメリットを確認しておくことが大切です。

打ち増しのメリット

外壁のシーリングを充填している様子
引用元:Photo AC

打ち増し工法は、施工の手軽さとコスト面の負担を抑えやすい点が大きなメリットです。部分補修や軽度な劣化箇所に適しており、状況に応じて効率よくシーリング性能を回復できます。

作業の手間と費用を抑えやすい
増し打ち工法は、既存のシーリング材を撤去せずに施工できるため、工程が少なく、工期や費用を抑えやすい点がメリットです。
部分的な補修や表面的な劣化にとどまっている場合には、効率的にシーリング性能を回復できます。

窓まわりなど水の侵入リスクが高い箇所に適している
窓や玄関などの開口部は、無理に既存材を撤去すると防水紙を傷つける恐れがあります。
そのため、既存のシーリング材を活かしながら補修できる増し打ちは、安全性を確保しやすい工法といえます。

打ち増しのデメリット

既存材の上から施工するため、十分な厚みを確保しにくく、耐久性や防水性が打ち替えに比べて劣る場合があります。

また、既存材の状態が悪いと密着不良を起こし、早期に剥がれや隙間が生じる恐れもあります。
増し打ちはあくまで短期的な補修向きの工法です。

打ち増しを選んだ方が良いケース

  • 費用や工期をできるだけ抑えたい場合
  • 劣化が軽度で、表面的なひび割れにとどまっている場合
  • 窓・玄関など構造上、撤去リスクが高い箇所
  • 応急的・部分的な補修を行いたい場合

あわせて読みたい関連記事

サイディング修理費用の目安と最適な施工プランの選び方

シーリングの費用相場を工法ごとに紹介

外壁のシーリングを除去している様子
引用元:Photo AC

シーリング工事を検討する際に、多くの方が気になるのが費用の目安です。
シーリングの費用は、工法(打ち替え・打ち増し)や施工箇所の長さ・状態によって大きく変わります。ここでは、代表的な工法ごとの費用相場を分かりやすく解説します。

打ち替えの費用相場は900~1,200円/m+撤去費用

外壁のシーリングを圧着している様子
引用元:Photo AC

打ち替え工法の費用は、シーリング材の単価に加え、既存シーリングの撤去費用や足場代などを含めて算出されます。
シーリング材の施工費は、1メートルあたり約900~1,200円が一般的な相場です。

また、古いシーリング材を撤去するための費用として、約1~3万円程度が別途かかります。
例えば、一般的な2階建て住宅で目地の総延長が約180mの場合、シーリング施工費は約16万2,000円~21万6,000円が目安となります。

さらに、高所作業を伴う場合は足場代として約15~20万円が必要です。
これらを合計すると、打ち替え工法によるシーリング工事の総額は、おおよそ33~45万円程度がひとつの目安となります。

打ち増しの費用相場は500~900円/m

窓枠のシーリングを充填している様子
引用元:Photo AC

打ち増し工法の費用相場は、1メートルあたり約500~900円です。
既存のシーリング材を撤去せず、その上から新しいシーリング材を充填するため、使用材料や作業工程が少なく、打ち替えに比べて費用を抑えやすい点が特徴です。

例えば、施工延長が約180mの場合、シーリング材の施工費は約9万円~16万2,000円程度となります。
既存材の撤去作業が不要なため、撤去費用は発生しません。

ただし、2階以上の施工や高所作業が必要な場合は、足場代として約15~20万円が別途必要になります。
そのため、打ち増し工法でも総額はおおよそ24~37万円程度が目安となります。

なお、打ち増しは手軽に施工できる反面、十分な厚みの確保や下地との密着性が重要です。施工箇所や劣化状況によって、費用や効果に差が出る点には注意が必要です。

業者ごとに料金設定は異なるため比較が重要

シーリング工事の正確な費用を把握するには、専門業者による現地調査と見積もりが欠かせません。
目地の総延長や劣化状況によって、適した工法や必要な作業内容が変わるためです。

費用を抑える工夫としては、外壁塗装とシーリング工事を同時に行う方法が挙げられます。
シーリング工事単体では足場が必要になるケースでも、塗装工事と同時施工にすることで足場を共用でき、足場代を削減できる可能性があります。

また、建物の状態に合った工法を選び、必要な箇所に適切な施工を行うことで、無駄な出費を抑えつつ、建物の耐久性を長期的に維持できます。
施工計画や予算を立てる際は、費用だけでなく工法の適正や将来的なメンテナンス性も含めて検討することが大切です。

打ち替え・打ち増し選択の判断基準と業者選び

POINTと書かれたブロックと
引用元:Photo AC

シーリング工事を検討する際、打ち替えと打ち増しのどちらを選ぶべきか迷う方は少なくありません。
施工方法の選択を誤ると、十分な防水性能が得られなかったり、想定より早く劣化が進んでしまったりする可能性があります。
そのため、建物の劣化状況や築年数、今後のメンテナンス計画を踏まえたうえで、適切に判断することが重要です。


原則は打ち替え推奨だが、状態によっては打ち増しも可能

外壁のシーリングを除去している様子
引用元:Photo AC

シーリング工事では、既存のシーリング材を撤去して新しく充填する「打ち替え」が原則とされています。
古い材を取り除くことで十分な厚みと密着性を確保でき、防水性能を根本から回復できるためです。

ただし、すべての箇所に打ち替えが適しているわけではありません。
窓まわりや入隅など、無理に既存材を撤去すると内部の防水層を傷つける恐れがある箇所では、打ち増しが適している場合もあります。

重要なのは、建物の構造や劣化状況を正しく見極めることです。
長期的な耐久性を重視する場合は打ち替え、構造保護や施工リスクを優先する場合は打ち増しなど、状況に応じた判断が求められます。

あわせて、施工実績や保証内容が充実し、分かりやすく丁寧に説明してくれる業者を選ぶことも大切です。
外装劣化診断士が在籍している業者であれば、より安心して工事を任せられます。

施工実績が十分な業者を選ぶ

シーリング工事は専門性が高く、施工経験の差が仕上がりや耐久性に大きく影響します。過去の施工事例や対応件数、施工写真の有無などを確認し、安定した技術力を持つ業者かどうかを見極めることが重要です。
豊富な実績を持つ業者は、品質の高い施工を継続して行ってきた証といえます。

外壁塗装とシーリングの相談に親身になってくれる業者

専門用語を一方的に並べるのではなく、施工内容や工程について納得できるまで丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。特に、外装劣化診断士が在籍していれば、建物の状態を踏まえたより的確な提案が期待できます。

質問や不安に対して誠実に対応してくれるかどうかも、業者選びの重要な判断材料です。

見積もりが明瞭で説明が分かりやすい

見積書と電卓
引用元:Photo AC

シーリング工事では、見積内容が明瞭で、説明が分かりやすい業者を選ぶことが欠かせません。
見積書に専門用語だけが並び、施工範囲や使用材料が具体的に記載されていない場合は注意が必要です。

不明点を残したまま契約すると、追加費用の発生や認識の違いによるトラブルにつながる恐れがあります。
工事内容を丁寧に説明し、透明性の高い見積もりを提示してくれる業者であれば安心して任せられます。

あわせて読みたい関連記事

【東大阪市 瓢箪山】外壁塗装の相場と失敗しない業者選びのポイント

東大阪近辺の外壁塗装でおすすめの会社者3選

外壁塗装は、建物の耐久性や美観を維持するうえで重要な工事であり、施工品質やアフターサービスの内容が仕上がりに大きく影響します。
そのため、施工実績が豊富で、説明が丁寧かつ保証体制が整っている業者を選ぶことが重要です。

ガイソー東大阪店(株式会社ナサホーム)

ガイソー東大阪店のロゴ 紺色の角ばった G 形アイコンに赤い屋根マークが重なり、右側に「住まいの外装リフォーム ガイソー 東大阪店」という文字を配置
引用元:ガイソー東大阪店公式

ガイソー東大阪店は、東大阪市を中心に外壁塗装や屋根リフォームを手掛ける外装リフォーム専門店です。
下地処理では、通常の高圧洗浄では落としきれないカビやコケまで除去する「バイオ高圧洗浄」を採用し、塗料の密着性と仕上がり品質の向上を図っています。

屋号ガイソー東大阪店
会社名株式会社ナサホーム
所在地〒577-0806 大阪府東大阪市上小阪1-1-4 エムズアルテ上小阪1F
電話番号0120-732-440
URLhttps://www.gaiso-higashiosaka.co/
目次